OSO18

OSO18(オソジュウハチ)

 

この言葉を耳にしたことがあるだろうか?

OSO18とは怪物ヒグマと言われた熊についたあだ名

初めて目撃されたのが、北海道標茶町にある

オソツベツ

前足の幅が18センチからとって、

オソ18と名付けられた

 

NHK スペシャルで 最後の謎という番組を観た

とても考えさせられる内容だった

 

 

OSO18

2019年から2023年までに

乳牛66頭を殺して食べた

 

本来、ヒグマは草食である

 

だが、このOSO18は 肉食なのである

 

乳牛を襲うが、食べ残したりもすることから

・殺すのを楽しんでいる

人が仕掛けた罠にも、かからないことから

・高度な知能を持っている

など、いろんな噂がたっていた

 

今回、OSO18と言われていた熊とは知らず、

釧路町の役場の方によって駆除された

その後、体毛の鑑定でOSO18と断定された

 

ただ、駆除されたあと、

すぐ解体されてしまっていたOSO18

 

解体業者の敷地内

山積みとなった残骸

腐敗が進むエゾシカの骨、内蔵とともに遺棄された

OSO18

 

NHKのディレクターは、OSO18

と思われる痕跡を4時間に渡って探す

異臭

飛び回る蝿

湯気が立ち込める中

防護服を着て黙々と

そして、OSO18の骨を発見する

 

骨をスライスし分析すると

年齢ごとに食べてきたものがわかるらしい

 

OSO18はやはり肉食であった

 

何故かって?

人がそうさせてしまったといって

過言ではない

 

エゾシカの保護政策

繁殖しすぎ増えすぎてしまったため

ハンターが駆除

駆除されたエゾシカは森にそのまま置き去り

それを熊が食らう

当然、肉の味を覚える

 

人間が森を切り開き、乳牛を育てる

容易に仕留めれるとわかった熊は

襲って食らう

 

野生動物が、野生本来の姿で

生活する場所を人間がなくしていく

 

熊の世界

強い熊が森を制する

じゃ?弱い熊は?

 

居場所がなく、安住の地を

求めてさまよう

 

OSO18の最期

胃はからっぽ

空腹でやせ細り

手はパンパンに腫れていた

体毛も薄く、毛艶も悪かった

体調を崩していたのかもしれない

もう乳牛を襲う体力もなかったのかもしれない

 

人間によって生み出されたOSO18

怪物のように言われていたが

ほんとうは、弱い個体だったのかもしれない

ヒグマの寿命は平均20歳

OSO18は9歳6ヶ月だった

 

駆除され、

解体され、一部の肉は加工

東京や釧路市内のジビエ料理店へ流通

熊の手は、中国人の方が購入したという

 

東京のジビエ料理店では

OSO18の熊肉と告知すると

予約ですべて完売したという

 

食べた客のひとこと

 

「牛の仇をとったぞ」と笑う

 

「最期と同じであっさりしていて味気ない」

 

 

 

このコメントを聞いてゾッとした

 

人間こそが怪物だ

 

 

今後もOSO18のような熊は

出てきてもおかしくないと関係者は

言っていた

現に、監視カメラの映像で、

置き去りにされた肉を食らう別の個体の

熊が写りこんでいた

 

 

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