【読書】コンビニ人間 ふつうって結局なんなんだ?

f:id:irotora:20220310210803p:plain

2016年の芥川賞受賞作品です。

ページ数も150ページくらいで少なく

サクッと読めますが・・

なかなか考えさせられる話だなぁ~と

思いました。

f:id:irotora:20220316095344j:plain





内容としては・・(ネタバレ注意です)

 

 

ふつーの環境

ふつーの家庭

で育てられたきた36歳独身女性のお話。

ただちょっと子供の頃から変わりもの。

 

・小鳥の死骸を見て悲しむのではなく、

焼いて食べたらどうかと本気で思う。

 

・友達同士の喧嘩を止めようとする時に、

自分がスコップで殴りかかって止めようとする。

 

親も妹もそんな主人公を心配する。

そんな家族の反応を見て

主人公自身も、「私は変なのだろう」と思いはじめる。

ただ家族には心配をかけたくないという思い。

周りにも変だと思われたくないという思い。

生きづらさを感じます。

 

そんな時、コンビニの店員としてバイトを始めます。

マニュアルどうりに毎日を過ごしていくなかで、

自分も普通になれた気がする

社会の歯車の一部になれたかもしれないという感覚を

思う。

ただ時が経つにつれ、

就職もせずにずっとコンビニでバイト。

結婚しないこと。

世間の目がまた、主人公を襲います。

 

ダイバーシティ」だったり

多様性を認めましょう」だったり

いろんな価値観を尊重し合う流れがあるなか

やはり、根底には

大人になったら

結婚する

就職する

とかね。

 

昔の考えが拭いきれてないんじゃない?

・社会的評価

・周りからの同調圧力

・異質なものを排除しようとする考え

 

ふつうって結局なんなんだ??

と考えさせられます。